戦争の爪跡 地雷 「マインカフォン」は地雷除去にこんな素晴らしい効果が!
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これはすごい!
皆さんは今、全世界にどのくらいの地雷が埋まっているか知っていますか?
そして、どのくらいの人々が被害にあっているか知っていますか?
地雷は全世界70カ国以上に埋まっていると言われています。
その多くがアジア、アフリカなんですね。
その数4500~5000万個。 1億個なんていう話もあり、実際には正確な数はわかっていません。
被害者も全世界で12000人以上が地雷による被害に遭っています。
そして毎年撤去する数が10万個程度。
しかし、新たに埋められる数が・・・撤去する数よりも多いとも言われています。
結局イタチごっこになっている訳です。
そして、地球上の地雷を全て撤去するには1000年以上かかるという事。
気が遠くなりそうですよね。
でも、少しでも多くの地雷を撤去したいのですが、撤去に掛かる費用はというと、
大体1個の撤去に10万円ぐらい。
1個ですよ!
逆に地雷を1個作る費用は300円~1000円程度。
何だか言葉も出ませんよね。
撤去の方法は手作業であったり、重機を使ったりですが、いずれにしても安全ではありません。
そして時間も掛かる。
そこで今回紹介する「マインカフォン」という地雷除去装置。
あまり認知されていないようなので、シェアしたいと思います。 ( ↓ 動画あり ↓ )
「マインカフォン」とは
「マインカフォン」の動力源は0、そして低コスト、安全でしかもデザイン的にはまるで素晴らしいオブジェのよう。
そう、最新技術の機械での撤去ではないんです。
丸い物体が、風の力だけで勝手に地雷原を転がり、軽いのだが地雷を起爆させるだけの重さがあり、そしてわざと爆発させるというもの。
材料は、竹、ゴム、プラスチック、わずかな鉄、そしてGPS装置が組み込まれています。
GPS装置の目的は、地雷が埋まっていた場所を特定し、除去の進み具合を記録するというもの。
これだけで大体、日本円にして4600円ぐらい。もちろん為替変動はありますが、大体そんな値段で作る事ができます。
そして1個で3~4個の地雷を爆発させる事が可能なんですね。
ようは、完全に壊れて動かなくなるまで転がり続け、除去出来るというスグレモノ。
壊れたら、その部分だけを直せばいい。
すごく低コストですよね。
もちろん人が地雷源に入る事がないので、安全面でも安心できます。
「マインカフォン」を開発した人は
この「マインカフォン」を開発した人は、アフガニスタン出身の工業デザイナー「マスード・ハッサニ」さんという方。
アフガニスタンに埋まっている地雷は約3000万個。アフガニスタンの人口は3000万人。
人口と同じ数の地雷が埋まっている事になります。
そしてハッサニさんは14歳までアフガニスタンで過ごしましたが、母親が身の安全の為に、密入国業者に彼を託し、4年に渡る亡命生活の後、オランダに移住する事ができました。
そこで工業デザインで有名なアイントホーフェン・デザインアカデミーに入学します。
そこで学んだハッサニさんは、卒論プロジェクトで子供の頃に作ったおもちゃを思い出したんですね。
それは、風でコロコロ転がる造形物。
それを20倍の大きさにして地雷源で転がせば・・・
そして出来上がったのが「マインカフォン」なんですね。
ただ、一つだけ気になる事があります。
地雷源で壊れて止まった時はどのようにして回収するのでしょう?
そんな事も含め、さらなる試験や新しいプロトタイプの製作を行っているようです。
そんな「マインカフォン」プロジェクトに期待と応援をしたいですね。
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